近自然工法による施工を実施

この度、当社の手掛ける災害復旧工事において「近自然工法」による施工を実施しました。

 

(発注者)
国土交通省 四国地方整備局 高知河川国道事務所
(工事名)
平成30年度 物部川上流災害復旧(その1)工事

 

 

この工事は2018年7月の西日本豪雨で破壊された物部川の災害復旧工事で、施工の一部に漁場を再生する工事として生態系に配慮した「近自然工法」が採用されました。

 

近自然工法とは、一旦破壊された生態系を人の手によって自然自ら再生する環境を整備する工法です。
今回、豪雨で破壊された護岸を復旧する際、治水目的としてコンクリートブロックのみで復旧してしまうと、それまでその場で生息していた川の生物が急な水流によって生息できなくなってしまいます。そこで、もともと川にあった岩や玉石を川の流速や深さに変化を生むよう意図的な配置で川底に埋め込み、生態系が再生するよう川の生物が住みやすい環境を整える施工を行いました。

 

近自然工法は、その工法を当社の創業者 福留福太郎の長男である故・福留脩文がスイスやドイツといったヨーロッパで学び、そこから日本の特有の風土や自然素材や伝統技術を活用した環境土木技術を開発し、これまで日本各地で普及に努めてきました。今回はその福留脩文の意を受け継ぐ、有川崇氏の設計により施工を行いました。

 

詳細につきましては高知新聞に掲載がありましたのでそちらの記事をご覧ください。
(2020年6月1日朝刊1面・15面)

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