最新ツールで働き方改革!

 

~構造物に使われる鉄筋の管理を効率化~

 

私達が普段利用している道路などのインフラ施設には、必ずと言ってよいほど鉄筋コンクリート構造物と言われる構造物が
存在しています。 橋・トンネル・擁壁、建築物で言えばマンションなど様々な部分で鉄筋コンクリートは見られますが、
コンクリートの中に隠れている鉄筋を日常生活で目にすることはあまりないのではないでしょうか?

 

 

 

一見シンプルに見える構造物の中には、このように複雑に絡み合う鉄筋が存在しています。
そして、職人さんの手によって設計図面どおりの位置に1つ1つ配置され組み立てられています。
この組み立て作業を配筋と呼びます。

 

 

  

組み立て完了後は、配筋検査を実施し正確にできているかの管理をするため検測と写真撮影をしていきます。
この検査によって合格した鉄筋がコンクリートの中にあるわけですね。

ただ、この検査で必要となる写真撮影…すごく時間が掛かるんです…。
標尺を設置したり…目印となるマーカーを貼り付けたり…。
時には、安全帯を使用しながら高所での作業が必要となることも…。

 

 

 

とにかく大変な作業です。

 

 

大変だったという表情が滲み出ています…。

 

 

そこで!弊社では「配筋検査ツール」というものを活用しています!

これを上手に使えば大変な配筋検査がとても楽に!

 

 

海外のテレビショッピングのようなリアクション。イイ顔してます。

 

 

LiDARを搭載したタブレットと専用のアプリを使用して鉄筋の形を3次元データ(点群座標)へと変換していきます。

 

カメラとLiDARを利用して動画を撮影していくような感覚で鉄筋を計測していきます。

 

 

計測後のタブレット画面はコチラ。3次元データ(点群座標)なのでアプリ画面の中でグルグル回転させることができます。

 

 

 

スワイプ操作でグルグル回転。

 

 

 

そして、取得した3次元データ(点群座標)を「配筋検査ツール」で処理していきます…。

 

「配筋検査ツール」に点群座標を取り込んだ様子。

 

 

この「配筋検査ツール」のスゴイところはココ。

 

 

 

なんと!鉄筋の点群座標から鉄筋の3Dモデルを作成してくれるんです!

 

 

 

しかも、ほぼ自動処理という優れもの…。

自動モデリングと呼ばれる独自のアルゴリズムで構成される機能により、鉄筋径(太さ)とモデリング範囲を設定してあげる点群座標だけで鉄筋1本1本の中心を判別することはできませんが、3Dモデルが作成されることで鉄筋の中心がしっかりと判別できるようになるのです。

 

 

鉄筋の3Dモデルから個々の間隔を自動計測。

 

 

そして、計測作業までをこの「配筋検査ツール」で完結することができます。

 

 

計測結果は帳票で確認ができます。

 

 

かぶり厚と呼ばれる鉄筋とコンクリート表面までの間隔を計測することはもちろん、円周状に配置されたものや、2重に重なった奥側の鉄筋を計測することも可能です。

 

 

型枠や均しコンクリートの面を3Dモデル化してかぶり厚を計測。

 

 

2重に重なる奥側の鉄筋を計測。

 

 

既製杭などの配筋も計測できます。

 

 

このように「配筋検査ツール」を活用することで、管理に費やしていた時間と労力を縮減できるほか、正確に検測を行うことができるためより良い品質の鉄筋コンクリート構造物をつくることが可能となりました。

 

 

弊社では、これからますます加速化していく働き方改革に合わせて、新しい技術を取り入れた働きやすい職場環境づくりに邁進していきます!!